マメハモグリバエ(Liriomyza trifolii(Burgess))
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幼虫の食害痕;エカキ症状
作物名
キク
一般名称
マメハモグリバエ
学術名称
Liriomyza trifolii(Burgess)
症状
本種幼虫は葉を潜って食害するため、くねくねとした線状の食害痕(俗に言うエカキ)が葉面に現れる。激発すると食害痕が葉の全面に広がり、枯死、落葉する。
産卵は、充実した葉に行われ、展開間もない未熟葉には行われない。従って、被害葉は下葉から上葉へと進展する。
雌成虫は発達した産卵管で葉面に穴をあけ、汁液の摂取や産卵を行う。こうした摂食・産卵痕は葉面に白っぽい小斑点となり残る。
発生条件
本種の寄主範囲は極めて広く、マメ科、ナス科、セリ科、キク科、ウリ科植物など多岐にわたる。日本で発生の多い作物はトマト、ナスの他、キク、ガーベラ、セロリ、キュウリ、メロン、ハクサイ、ダイコン、レタス、ニンジン、シュッコンカスミソウ、トルコギキョウなどで、キク科やアブラナ科の雑草にもよく寄生する。
1世代の所要日数は、15℃で約50日、20℃で約25日、25℃で約16日、30℃で約13日である。施設栽培における年間の発生回数は10回以上と推定される。葉内で3齢を経過した幼虫は葉から脱出し、地上に落下してから蛹になる。
成虫は黄色に誘引される習性がある。
対策
(1)施設栽培では開口部に寒冷紗(目合い1mm程度)を張り、成虫の侵入を防ぐ。
(2)雑草にも寄生することから、圃場及び圃場周辺の除草を行う。
(3)寄生を受けた植物残さは土中深く埋めるか、焼却処分する。
(4)黄色粘着トラップを設置し、成虫の早期発見に努める。
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