1.性状(オリエンタルハイブリッドユリ)
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こうち農業ネット : 2012/10/28

ユリの球根は、鱗片がむき出しの無皮鱗茎であるため、乾燥に弱い。乾燥すると茎が短くなったり、花数が減少することがあるので注意する。
根は図に示すように球根の底盤部から出る底出根(下根)と茎の地下の部分から出る茎出根(上根)とがある。
オリエンタルは、植え付け後上根が発達してくるまでは下根によって養水分を吸収する。良質な切り花を得るためには、健全な、太い下根を持った球根が望ましい。
また、上根が発生後は養水分の吸収はほとんど上根によって行われるため、生育は上根の発達の良し悪しに支配される。したがって、良好な生育をさせるためには、上根を速やかに発生させ、傷めたりすることなく、発達させることが重要である。
休眠に関してはカノコユリの「うちだかのこ」では、開花まで高温で以後低温の場合、新球の休眠が浅くなり、逆に開花まで低温で開花後高温の場合、休眠が深くなる。球根成熟期の温度が低いほど休眠が浅く、発芽に必要な低温量が少なくてむ。
オリエンタルは冬休眠型の生育・開花習性を示す。低温は休眠打破とバーナリーゼーションの両方に作用している。低温遭遇量が不十分な場合は、発芽はしても花芽分化が遅れ、葉数が多くなったり、花蕾数が減ったりする。また、節間伸長も悪くなる。
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