トマト うどんこ病
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高知県 病害虫・生理障害台帳
Erysiphe菌による葉の病徴;表面にうどん粉のような白いかびを生じる
Leveillula菌による葉の病徴;表面に白いかびはほとんど見えず、葉が黄~褐変する
Leveillulaの初期病斑と葉の裏面
作物名
トマト
一般名称
うどんこ病
学術名称
Erysiphe cichoracearum de Candolle
Leveillula taurica (Léveillé) G. Arnaud
症状
主に葉が侵されるが、多発生すると葉柄、果柄、へたなどにも発生する。
Erysiphe菌によるものでは、葉の表面にうどん粉をふりかけたような白いかびを密生し、やがて被害部の組織が黄化する。
Leveillula菌によるものでは、葉の裏側が多少紅色を帯びた褐色になり、表面は黄色~褐色に変わる。菌糸は組織内で蔓延し、葉の表面(裏面)生じるかびは非常に少ない。
発生条件
露地栽培でも発生するが、主に施設栽培で発生する。植物上で、菌糸、分生子の形で生存する。2次伝染は病葉に形成された分生子によって起こる。
Leveillula菌はトマト上では分生子をあまり形成しないが、ピーマンと隣接して栽培した場合は、発病したピーマン上で形成された分生子により感染し、発病する。
施設栽培の乾燥条件下での発生が多く、分生子の発芽適温は20~25℃で、10~11月および3~6月に多発する。
対策
多発後の防除は困難なため、早期発見、早期防除に努める。
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