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令和3年度 研究課題

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農業技術センター茶業試験場 : 2021/05/21

1 土佐茶の消費拡大のための新たなティーバッグ製品の開発(県単:平成31~令和3年度)
 近年、需要の低下等から荒茶の価格が低迷し、茶の経営は厳しい状況となっている。生産者の所得向上を図るためには、新たな製品を開発し、付加価値をつけて販売する必要がある。一方で、消費者の簡便ニーズから煎茶ティーバッグ(以下TB)が、また、天然・健康志向からブレンド茶の需要が伸びており、これらの消費者の嗜好に対応したTB製品の開発が望まれている。
 そこで、品質・価格・利便性に優れた煎茶TB製品、県産の特産農産物と煎茶のTBブレンド茶製品の製造方法を確立する。

 

2 一番茶のみの摘採に適した効率的な茶園更新管理体系の確立(県単:令和3~7年度)
 荒茶価格の低迷等で一番茶のみ摘採する生産者では、6月下旬~7月上旬に、毎年、同じ高さで浅く剪枝する枝条管理が一般化している。この方法では、枝条の減少により芽数や芽重が少なくなるとともに秋整枝以降の葉層も十分でなく、収量・品質低下につながっている。
 当場では、一番茶のみ摘採する生産者向けに、7月10日ごろに整枝する技術を開発したが、本技術では、毎年、樹高が高くなるとのことで、わずかしか普及していない。そこで、一番茶のみ摘採栽培により梅雨時期の防除が省略可能となるように、なおかつ一番茶の収量・品質が低下しないように、剪枝・整枝の時期や深さを検討して、樹高が高くならないような新たな更新管理体系を組み立てる。また、これらの剪枝技術に応じた防除技術を検討する。
 これらを組み合わせ、防除省力化により一番茶のみ摘採で高品質な茶生産技術を確立する。

 

 

3 中山間傾斜地における茶園管理の省力化(県単:令和3~7年度)
 生産者の高齢化や労働力不足により、放棄茶園が増加し、栽培面積が減少している(1980年 1,060ha→2019年 191ha)。本県では傾斜茶園が多く、摘採、整枝、剪枝等の枝条管理作業および薬剤散布作業は、重労働かつ2~3人の人手が必須であり、高齢化や担い手不足等で茶園の維持が難しくなる中、作業の省力化、軽労化が求められている。
 そこで、省力的に茶園管理ができるよう、各可搬型作業機を装着する手動台車を用いた枝条管理技術および自走式茶園管理機や広範囲散布ノズル等を用いた薬剤散布方法を確立する。
 

 

 

4 茶の新農薬に関する試験(受託:昭和50年度~)
 農薬による病害虫防除は、作物の被害を軽減する上で欠かせない手段の一つである。茶栽培においても、新しい農薬の実用性や本県の実態に合わせた使用方法を検討することは、茶葉を安定的に生産する上で重要である。
 そこで、新農薬の登録申請に必要な病害虫防除効果試験や茶樹に対する薬害の有無の確認試験、さらには作物残留試験のための分析試料の作製を行う。

 

 

5 茶樹系統適応性検定試験(受託:昭和56年度~)
 国の果樹茶業研究部門及び他県の試験場で選抜・育成された茶樹の有望系統(品種登録前)について、本県における栽培適応性を検討する。

 






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