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グリーンフォーカス 令和元年7月号

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中央東農業振興センター 農業改良普及課 : 2019/07/01

地域の農業・農村を支える仕組みづくりー集落営農の推進ー

  • 地域の現状(背景)

管内の農業就業人口は著しく減少し、高齢化の進行や担い手不足が深刻化し、将来耕作放棄地が多発する可能性があります。そこで、地域の農業・農村を支える仕組みづくりとして集落営農を推進するとともに、既存組織の活動強化に向けた支援に取り組みました。
○管内の集落営農組織数と活動状況(振興センター調べ)

  組織数 組織類型
機械共同利用 作業委託 協業経営 法人
南国市

香南市
香美市 15
22
  • 活動内容

1)組織化の推進
・南国市及び香美市の中山間直払説明会や、南国市のほ場整備委員会で集落営農の意識啓発を行い、香南市広報で集落営農の啓発を行いました。
・南国市及び香美市の集落営農の組織化に向けて集落営農塾を開催しました。
・南国市稲生の志向者に対し、市内の先行事例の視察研修を実施しました。
・香美市上野・宗目の志向者へ意向把握や組織化の助言等を行いました。
2)組織の設立
・集落代表者等(香南市赤岡町北部、香美市日ノ御子)へ組織設立に向けた座談会の開催支援等を行いました。
3)組織のステップアップ
・南国市の(株)ながおかでは、役員会等で営農計画策定支援や、ブロッコリー等の栽培指導を行いました。また、収益向上に向けて加工用ワサビの実証ほを設置しました。
・南国市の物部集落営農組合では、役員会で収益向上に向けて、省力化機械等の整備について助言しました。
・香美市の(農)ファーム西永野に対し、経営及び栽培指導を行いました。また、集落営農塾(法人経営コース)を開催し、事業戦略の策定に向けて課題抽出等を行ったり、役員会で省力化機械の整備について助言しました。
・香美市の片地FF(株)では、経営改善に向けて課題整理等を行い、経営及び栽培指導を行いました。
4)組織活動の活性化
・香美市で集落営農組織のステップアップに向けて集落営農塾を開催しました。
・3市の担い手育成協議会等で各集落や組織への支援状況を共有したり、支援チームの研修会を行いました。
・香美市の強化目標を設定した2組織へ、課題解決に向けて役員面談及び個別指導を行いました。


啓発活動 組織設立総会 ブロッコリー栽培 集落営農塾
  1. 啓発活動(左上)
  2. 組織設立総会(右上)
  3. ブロッコリーの栽培(左下)
  4. 集落営農塾(法人経営コース) (右下)                    

                                               


  • 地域の動きや活動の成果

・南国市稲生集落では、国営ほ場整備後の担い手として有志が集まり、集落営農の検討が始まりました。
・香美市上野・宗目集落では、発起人が中心となり、高齢者の働く場をつくり、住みやすい集落にしていくために集落営農の検討が始まりました。
・香南市赤岡町北部集落では、集落営農志向者で組織が設立され、まずは水稲の協業経営を行うことになりました。
・南国市の(株)ながおかでは、ブロッコリーの栽培が始まったり、加工用ワサビの試験栽培に取り組むなど、収益向上に向けて動き始めました。
・南国市の物部集落営農組合では、国営ほ場整備後の担い手として、飼料用米の規模拡大や防除用ドローン等の省力化機械が整備され、収益向上の取り組みが始まりました。
・香美市の(農)ファーム西永野は、県営ほ場整備後の担い手として、省力化機械(ネギ移植機等)の整備により、収益向上を目指し始めました。
・香美市の逆川広域集落営農組合では、飼料用米の協業経営が始まったり、田植機を整備するなど、共同で農地を守る体制が強化され始めました。


  • 今後の展開

〔残された課題〕
・将来の農地を守る担い手について話し合いができていない集落があります。(中山間地域の集落、ほ場整備予定地区等)
・労働力不足等により計画どおりに活動できていない組織があり、各組織の課題解決に向けてステップアップを図る必要があります。
〔今後の活動〕
・代表者等へ意識啓発、及び農地を守る担い手として組織設立の支援を行います。
・持続的に経営していくため、規模拡大や園芸品目の導入等による収益性の向上を図り、組織のステップアップを支援します。




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