【情報共有】仁淀川町、佐川町、四万十町十和地域で凍霜害が発生しています。
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凍霜害による萌芽や生育の遅れ(茶業試験場)(4月17日撮影)

被害芽の様子(茶業試験場)(4月17日撮影)
3月31日未明、4月4日、4月5日の低温による凍害や低温障害により、茶業試験場をはじめ、仁淀川町、
佐川町、四万十町十和地域を中心に、新芽の萌芽および生育の不揃いがみられています。(4月17日現在)
特に、傾斜茶園の畝の谷部や防霜ファンの稼働していない茶園において、新芽を中心に褐変症状や
萌芽および生育の遅れがみられ、今後の摘採時期や収量への影響が懸念されます。
被害発生後の対策技術
1)被害後の整枝処理
目的:摘採した生葉の中に被害葉が混入することを防ぐ。
整枝条件:平均して2葉期~4葉期である場合、被害部を除く程度に軽く整枝する。
*萌芽期~2葉期未満であれば、基本的には被害の程度にかかわらずそのまま放置。
被害が甚大である場合は、刈り捨てて、二番茶に期待。
2)病害虫防除
虫害の発生:カンザワハダニ(体長約0.4mm)寄生による葉の養分吸収加害。
増殖理由:摘採時期が遅れ、霜害で残った葉に集中的に加害する。
*降雨の少ない乾燥条件で増殖。
要防除水準:摘採面の成葉(古い葉の裏側)に5%(20枚中1枚以上)雌成虫が確認された場合。
防除時期:密度が高い場合は農薬の使用基準を厳守し、早急に実施。
3)施肥(春肥、芽出肥)
条件:被害が甚大で摘採が大幅に遅れると判断される場合。
施用時期:萌芽期直前に速効性肥料を土壌混和する。
春肥と合わせた施肥量は年間窒素量(約50kg/10a成分)の3割程度。
すでに施肥していれば不要。
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