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環境測定の準備はお済みですか

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安芸農業振興センター 農業改良普及課・室戸支所 : 2021/09/14

環境測定
 環境測定機をハウスに設置することで、温度・湿度・CO2濃度・日射量を測定できます。測定したデータは、窓の開閉方法や暖房の設定、病害防除など毎日の栽培管理の手助けとなります。
 「複数のハウスそれぞれの環境を数値で把握できる」、「去年の今時期はどんな管理をしてったけ?と思ったときに過去のデータも確認できる」と、『今自分がいないハウス』の環境データを見るのにも活用している方もいます。

正しく測定するために
 環境測定機を導入している場合は、新園芸年度が始まるのを機に、点検・整備をしておきましょう。各測定値がおかしい場合は、購入した店舗に問い合わせ、交換も検討してください。

◆通風ファン、日よけ・・・劣化などにより通風、日よけが十分でないと、温湿度センサーが日射の熱の影響を受けてしまいます。

◆CO2の校正・・・自身で行う必要のある機種と自動校正の機種があります。まずは測定値がおかしくないか、環境測定機のCO2濃度センサーを、サイド・天窓を開放したハウス内など、外気(400ppmが目安)に触れる場所に一定時間置き、CO2の測定値を確認してみましょう。

◆センサー・・・特に湿度センサーは、粉塵や結露の吸着に弱く、他のセンサー類と比べて、寿命は短いです。

◆設置位置・・・植物群落の中で、測定したい場所の高さにセンサーや採気口がくるように設置します。植物の生長点の移動に合わせて、設置する高さを変える方法もあります。


環境制御
 環境制御とは、環境測定機で把握したデータを基に、植物が持つ能力を最大限に発揮できるようにハウス内環境【光、温度、湿度、炭酸ガス、養水分など】を最適化することで、生育促進や増収、病害の予防を図る方法です。

炭酸ガス発生機
 植物は、太陽からの光をエネルギーとして利用し、CO2と水を使って光合成を行い、糖を生産します。糖は、植物体や果実を作るのに使われます。
 換気量が少なくなる冬場(特に晴れた日の日中)のハウスでは、CO2が不足しがちです。炭酸ガス発生機を用いて不足している分のCO2を補いましょう。
 炭酸ガス発生機を使用するまでに清掃・点検、ダクトを準備しておきましょう。

おわりに
 データ活用で、「もっと楽しく、もっと楽に、もっと稼げる農業へ」の一助となるよう、安芸農業振興センターでは環境測定から得られたデータを分析、診断しています。
 令和4園芸年度は、環境測定機の設置を第一歩に、毎日の栽培管理を『データに基づく栽培管理』に見直してみませんか。


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