ページの先頭です。

メニューを飛ばしてメインへ

>> ホーム >> 最近の主要な成果

最近の主要な成果

農業技術センター茶業試験場 : 2018/10/12

1 碁石茶の安定生産・品質向上に関する研究
 産学官が連携し、機能性の解明と評価を行うとともに、品質の良い碁石茶生産のための茶葉の栽培方法および製造方法について検討した。
 その結果、碁石茶は発酵茶でありながら緑茶と同等の活性酸素消去能を持ち高脂血症、動脈硬化症を改善するなどの特徴的な機能性を有することが明らかとなった。また、抗酸化活性値が高く収量性に優れる茶葉の栽培方法や製造方法が明らかとなり、生産者間のばらつきが少なく、活性値を向上させることができた。また、(財)食品産業センターの地域ブランド表示基準制度「本場の本物」に「大豊の碁石茶」として認定されブランド化が図られた。
〔高知の農林業新技術(2009)、農業技術センターニュース第51号(2008)〕


2 茶の主要害虫における総合的防除技術
 茶に重大な被害を及ぼすクワシロカイガラムシ、チャノミドリヒメヨコバイ、カンザワハダニ、チャノコカクモンハマキなどの害虫に対して、天敵などを活用した新たな総合的防除技術について検討した。
 クワシロカイガラムシ、チャノミドリヒメヨコバイについては、天敵に影響の少ない農薬を利用することで土着天敵が保護され、両害虫の発生密度が低下することを明らかにした。チャノコカクモンハマキについては、交信撹乱用フェロモン剤を利用し、カンザワハダニについては、生物農薬(ミヤコカブリダニ)を放飼することで、両害虫の発生密度が低下することを明らかにした。これらの技術を組み合わせた総合的防除技術では、薬剤費は約10%増加するが、化学合成農薬の使用回数を約40%に、殺虫剤散布時間は約50%に削減でき、減農薬、軽労化が図られることを明らかにした。
〔高知の農林業新技術(2010)、高知県農業技術センター研究報告第21号(2012)、農業技術センターニュース第54号(2009)、くらしと農業第23巻3号(2009)、第25巻2号(2011)〕


3 年1回、一番茶のみの収穫に適した高品質多収・省力栽培管理技術
 年1回、一番茶だけを収穫する場合の栽培管理技術について検討した。
 枝条管理については、一番茶収穫後、7月10日頃に二番茶芽を一番茶摘採面から1cm高い位置で刈落とし、病害虫対策については、翌年の一番茶の母枝となる三番茶芽に対して、発芽時期(7月下旬)とその1週間後(8月上旬)に薬剤防除を行うことで、翌年の一番茶の生葉収量が増加し、高品質の荒茶が製造できることを明らかにした。
 また、整枝・収穫、防除の作業回数が削減され、作業時間も短縮されることで、栽培管理の省力化が図られた。なお、薬剤防除回数は慣行の1/2になるものの、二番茶芽の刈落としと組み合わせることで、病害虫被害は慣行と同程度以下に抑制できた。
〔高知の農林業新技術(2013)、農業技術センターニュース第67号(2012)、グリーンフォーカス平成25年11月号(2013)〕


4 寒冷紗を茶株に直接被覆して生産する加工用抹茶原料の生産技術
 寒冷紗を一番茶の茶株に直接被覆して生産する加工用抹茶原料の生産技術について検討した。
 寒冷紗被覆栽培技術については、一番茶の2葉期に、遮光率85%の黒寒冷紗を直接茶株に被覆し、被覆期間を15日間とすることで、生葉収量が多く、高品質の生葉が生産できることを明らかにした。また、35kg製茶ラインを使用する場合、蒸し時間を約35秒とし、粗揉機の揉み手を葉ざらいに交換して、茶温が35℃を越えない時間(約30分間)葉打ちを行い、自動乾燥機で75℃30分間荒乾燥し、さらに引き出し型乾燥機で80℃または90℃で90分間仕上げ乾燥することで、品質の良い加工用抹茶原料が製造できる。
〔高知の農林業新技術(2014)、農業技術センターニュース第70号(2013)、グリーンフォーカス平成27年2月号(2015)〕


5 ほうじ茶に適した荒茶の製造技術
 独特の香りがあり、口当たりもあっさりして、最近人気の出てきているほうじ茶の製造技術について検討した。
 蒸し工程は、通常の荒茶製造工程より蒸し時間をやや長くし、揉捻工程では、揉み圧を低くする。中揉工程では、中揉機の取り出ししとり値を通常より低く設定し、精揉工程では、分銅荷重を軽くし、よりを弱くすることで、一番茶、刈番茶、二番茶ともに通常の工程で製造した荒茶と成分量は同等で、茶葉の容積が大きく、締まりのゆるい荒茶が製造できる。
 また、ほうじ機で焙煎すると、ほうじた茶葉の色が赤く、形状が良好で、色むらのないほうじ茶ができた。
〔高知の農林業新技術(2015)、農業技術センターニュース第75号(2013)〕




高知家