Next次世代型こうち新施設園芸農業(IoPプロジェクト)
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オランダの環境制御技術を高知県の気候や作物に適する技術として改良・普及した「次世代型こうち新施設園芸農業」の生産性や効率性を更に向上するため、植物の生理情報をリアルタイムに「可視化」し、AI(人工知能)などを利用して栽培管理や収量予測および省力化に活用する新たな農業(Next次世代型こうち新施設園芸農業)の研究開発に取り組んでいます。
本研究では「IoP(Internet of Plants)」をコンセプトとしており、これは九州大学大学院農学研究院教授北野雅治博士が提唱したもので、IoT技術の活用により、これまで数値化が難しかった植物の生理・生態情報をリアルタイムに可視化し、栽培管理等に活用するという概念です。
令和6年度に実施する「Next次世代型こうち新施設園芸農業」関連の試験研究課題
■IoP営農支援AIシステムの構築とIoPクラウドのデータ解析
・IoPクラウド(SAWACHI)に蓄積されるデータ解析によるデータ駆動型農業の実践支援
・IoP営農支援システムの構築
■植物生体情報を活用した増収技術開発
・生体情報を活用したハウスキュウリの安定生産技術の開発
・生体情報を活用したピーマンの省エネ温度管理技術の開発
・ナス養液栽培における生理生態AIエンジンを活用した蒸散追従型給液管理技術の開発
・ニラ葉先枯れ予測技術の開発
■施設園芸から批判される温室効果ガス(GHGs)排出量の「見える化」
・施設園芸における施肥量および温室効果ガス(GHGs)排出量低減のための施肥技術およびGX評価システムの開発
■土壌水分状態の「見える化」及び日射比例かん水技術開発
・土壌水分状態と日射量に基づく施設ナスのかん水管理技術の開発
■病害虫の発生予察または予測技術の開発
・空撮データを活用したショウガ土壌病害早期発見技術および生育診断技術の開発
・植物病害の発生予測技術の開発
■県産育成品種の開発・機能性成分に関する研究
・耐低温性非辛みシシトウ育成と機能性成分評価