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花きの認証について

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安芸農業振興センター 農業改良普及課・室戸支所 : 2022/06/13
  • 花きの認証

野菜などでは有機JAS(有機栽培)や、JA高知県独自のエコシステム栽培(できるだけ農薬を使わず、環境に配慮して栽培)などの認証がありますが、花き類にも認証があります。その主な認証について紹介します。

  • ~Relay Freshness リレーフレッシュネス~

認証

花きの消費拡大を目的に制定された認証です。

花きでは、食品の賞味期限と同様、鑑賞に適した期間(=日持ち)に限りがあり、その日持ち向上が消費拡大につながります。生産者から流通業者、小売店を経て、消費者に届けられる各段階で、適切な管理がなされ、品質が受け継がれることをリレーに例えてこの認証名となっています。

生産者部門、流通部門、小売部門の3つの部門で、それぞれ日持ち向上対策がされている個人、団体が認証を取得できます。部門ごとに認証要件が異なり、生産者部門では、採花から出荷までの時間や温度管理、ほ場や選花場、ハサミやバケツなどの衛生管理、水揚げや品質保持剤の使用などの前処理の実施など20項目が要件となっています。

高知県内では芸西村のダリア部会、ブルースター部会、トルコギキョウ生産者をはじめ県立農業大学校、ユリの生産者などがこの認証を取得しており、徐々に消費者に認知されてきています。

  • MPS ~Milieu Programma Sierteelt~

ロゴマーク

表 生産者の認証

MPS-ABC 生産過程の農薬・肥料・エネルギー等の環境負荷低減への取り組みを認証
環境認証
MPS-Q 鮮度保障・品質管理などを認証
品質認証
MPS-SQ 従業員の雇用管理や社会責任を認証
社会的責任認証
MPS-GAP グローバルGAP(GLOBALG.A.P)に相当する花きの生産工程管理を認証
生産工程管理認証

花き産業全体の、生産・流通現場における環境への負荷軽減、鮮度・品質管理、及び企業としての社会的責任を要件とした総合的な認証です。

もともとは花き市場の世界的な中心地であるオランダから始まった世界的な認証です。世界の花き産業が持続的に発展していくため、社会・環境に対して責任ある形での生産・流通がなされることを目的としています。

MPSは生産者の認証、市場業者の認証、流通業者の認証の3つに区分されていて、生産者の認証は表のとおり4つの(環境、品質、社会的責任、生産工程管理)認証で構成されています。

国内での認証取得はまだ50件あまりで、まずはMPS ABC環境認証取得が一般的です。この認証取得には5つの環境負荷要素(農薬、肥料、電力重油などのエネルギー、水の使用状況および廃棄物の分別状況)の記録、提出が必要になります。

MPS認証を受けた花きは、国内では、こだわりのある生産物を扱うコープ(生協)やイオングループで差別化して販売される動きがあります。また環境への意識の高いヨーロッパ方面へ輸出する場合、MPS認証が求められるようになってきています。




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