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守れ! 東洋町特産ポンカン!

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安芸農業振興センター 農業改良普及課・室戸支所 : 2022/05/10
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↑写真:鳥獣被害対策専門員らによる被害調査


  • 現状と課題

 東洋町のポンカンは、サーフィンと並ぶ町のシンボルとなっており、栽培面積は約25ha、生産量は約800tと、高知県の約3~4割を占めています。
 しかし、平成31年3月に振興センターが生産者にアンケートを行った結果では、「後継者の確保育成」「省力化・軽労化の推進」「鳥獣被害対策」の3つの大きな課題が明らかとなりました。そこで、これら課題解決のため、令和元年度に課題解決の方向を示した「ポンカン戦略シート」を作成しました。

  • 産地維持に向けた取り組み

 まず、課題を具体的に解決するため、令和2年8月、生産者代表、行政、JA、鳥獣被害対策専門員や農地中間管理機構等をメンバーとする「東洋町ポンカン振興対策協議会」(以下、協議会)を立ち上げ、「東洋町ポンカン産地振興計画」を策定しました。

  • 後継者の確保育成

(1)指導農業者の確保
 同年11月には、町内トップクラスの篤農家一名に、ポンカン生産者では初めてとなる指導農業士になってもらい、後継者の受け入れ体制を整えました。
 
(2)第三者継承のための産地PR
 産地に町外から後継者を呼び込むため、東洋町のポンカンのすべてがわかる協議会HP「東洋町のポンカン」の開設を支援しました。さらに、YouTubeチャンネルを開設し、未経験者でもポンカン栽培が学べる農HOW(ノウハウ)動画や、手放す意向のある園地物件情報、生産者主演の販促動画や鳥獣被害実態の動画なども公開し、産地を丸ごとPRしています。


HPQRコード

↑ホームページ「東洋町のポンカン」QRコード


Youtubeサムネ

↑画像:ドローン防除の様子を動画で広くPR



youtubeQRコード

↑Youtube「東洋町のポンカン」QRコード


  • 省力化・軽労化の推進

(1)ドローン防除
 2園地において、各3回のドローン防除を実施した結果、黒点病防除効果は手散布に劣らないこと、約82%の薬剤散布時間の削減につながることが明らかとなりました。
(2)低樹高化の推進
 また、第三者継承しやすい園地整備の一環として、低樹高化のモデル樹を設け、講習会等で切り下げ方法を紹介しており、実践する生産者は年々増えています。
(3)労働力の確保
 さらに、担い手不足による労働力不足解消のため、農業求人情報サイト「あぐりマッチこうち」への登録を支援し、令和3年度から募集が始まりました。


  • 鳥獣被害対策の実施

(1)東洋町でのわな猟狩猟免許試験の実施
 新規狩猟者確保のために県鳥獣対策課や町猟友会と連携し、町内でわな猟狩猟免許試験を実施しました。町内12名(うちポンカン生産者5名)が新規に取得し、捕獲実績を上げています。
(2)鳥獣被害対策専門部門との連携
 また、収まらないシカの被害実態を把握するため、鳥獣被害対策専門員を中心に協議会メンバーで班体制を組み、手分けして調査を行いました。その結果、調査樹約3500本のうち約84%が被害を受けていることが明らかとなりました。近年被害が大きい生産者には事業等の提案を行い、ネットや檻を設置する際には専門員が正しい設置方法を直接指導しています。

最後に
 現在、東洋町ではポンカン後継者候補として地域おこし協力隊員を募集しています。振興センターは、各種メディアや就農フェア等を活用した後継者確保の取り組みや後継者が継承しやすいポンカン園づくりを支援していきます。




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