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(複写) 研究紹介(土壌肥料)

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高知県農業技術センター : 2013/09/26

現在取り組んでいる研究課題


ナス

 

施設ナス栽培ほ場における土壌水分状態の「見える化」(2019~2021)

 

 

高知県の施設栽培では、ハウス内環境の「見える化」と制御技術の導入が進みつつある中、さらなる増収を目指した取り組みとして、地下部環境の「見える化」が注目されています。土壌水分の「見える化」には、誘電率センサー等を用いた現場で利用しやすいモニタリング手法の開発が必要です。また、今後IoPによる生産システムを開発するためには、篤農家の管理技術がもたらす地下部環境のデータ化が求められています。そこで、施設ナス栽培を対象として誘電率センサー値から土壌水分への簡易推定手法を開発するとともに、篤農家の土壌水分状態を把握し、作物の生育に適したかん水管理方法を検討するための基礎資料とする。



ニラ日射比例

 

炭酸ガス施用下の施設ニラにおける土壌水分状態を考慮した日射比例制御かん水技術の確立(2019~2021)

 

 施設ニラでは、通常塩ビパイプによる頭上かん水や点滴チューブかん水が行われているが、近年日射比例制御かん水装置を導入する生産者が増加している。日射比例制御かん水は、ニラの吸水パターンに応じたかん水が可能となり、省力的かつ安定生産につながる技術である。しかし、日射量に応じた適正かん水量は明らかになっておらず、生産者の経験に基づき設定されているのが現状である。また、現地ほ場は作土の深さなど土壌条件が異なり、これに伴う生育量や吸水量の違いが生じるため、一律なかん水量の設定では、水分の過不足や肥料成分の流亡を招く恐れがある。

そこで、炭酸ガス施用ハウスにおいて、土壌水分状態を考慮した日射比例制御かん水技術を開発する。


オオバ

炭酸ガス施用下におけるオオバの効率的施肥技術の開発(2019~2022)

オオバは香美市、南国市、四万十市を主要産地として周年栽培されており、販売額は6億円で県内の重要品目となっている。近年では、炭酸ガス施用などによる増収に向けた取り組みが進められている。一方、南国市の現地2か所で養分吸収特性調査を実施したところ、生育初期では養分吸収量に見合わない過剰施肥の状態となっていることや、P2O5、K2O等の土壌への蓄積が顕著であったことから、施肥管理の改善が必要であることが明らかになった。また、オオバでは葉先の黄化や褐変、斑点症状などの障害が発生し、大幅な減収となる事例が確認されているが、原因の解明には至っていない。

そこで、炭酸ガス施用下におけるオオバの養水分管理技術を確立するとともに、主要成分の欠乏・過剰条件がオオバの生育量および生理障害の発生に及ぼす影響を明らかにする。


養液キュウリ

養液栽培によるハウスキュウリの早進化多収生産技術の確立(2019~2021)

本県の主要野菜であるハウスキュウリでは、近年、環境測定装置や炭酸ガス施用等の増収技術の導入により出荷量は維持しているが、栽培面積は減少傾向にあり、今後、販売額の減少が懸念されている。生産現場では、販売単価の高い9~11月出荷を目指し、これまでの10月から定植時期を早めた栽培が取り組まれ始めたが、初期着果が不安定であり、早進化栽培技術の確立が望まれている。また、出荷量、販売額の維持、拡大の方策として、養液栽培によるさらなる増収技術、作期延長技術の開発、これらに対応できる省力化技術の開発が望まれている。

そこで、ハウスキュウリの養液栽培において、初期着果安定技術および作期延長技術を検討するとともに、生体情報を活用した環境制御技術および栽培管理技術を検討し多収穫生産技術を確立する。また、規模拡大、大規模経営を可能とする省力化技術の確立を図る。




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