「農事組合法人庄毛ファーム」の事例より
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- 農業・農村の現状
いま農業・農村では、農業者の高齢化、後継者不足、耕作放棄地の拡大、鳥獣害による被害の増加など、多くの問題を抱えています。数年間は集落の機能を維持できても5年後、10年後は深刻な事態に陥っているかもしれません。個々の農家の「がんばり」だけでは維持できなくなることが予想されます。
- 集落営農とは
以上のような問題を解決し、地域を支える手段の一つが集落営農です。
集落内の住民が集まり、営農や集落の維持発展について話し合い、将来のビジョンを描きます。ビジョン実現のために、共同での作業、機械や施設の利用など、農地を守っていくための仕組みを集落ぐるみで動かしていきます。
- 庄毛地区の取り組みについて
室戸市吉良川町の庄毛地区では、不正形、細切れ、農道に面していないほ場が多く広がっています。20年前くらいから徐々に遊休農地が増え、約4割が耕作放棄地になりました。
この状況に、危機感を抱いた有志5人が、平成27年に地区の農地を守るために、ほ場整備を推進していくことを決め、庄毛集落営農組合を設立しました。
更に平成31年には、ほ場整備後の庄毛地区の担い手(中心経営体)を目指し、組合数19名で構成する農事組合法人「庄毛ファーム」に発展させました。
「庄毛ファーム」では組合員の将来像を描いたビジョン「人を育て地域をつなぎ、未来につなぐ」を作成しました(下図)。

また、ビジョンを実現するためにほ場整備が完了する令和7年までに、水稲、飼料用稲(WCS)、もち麦、そば、さらに新規品目として高収益のショウガを導入し、現在の約10倍の22haまで規模を拡大する計画を作成しており、年度内にはトラクターを整備する計画です。
そばは手打ちそばとしての販売も検討しています。
今後、市と連携して、新たな担い手の確保にも取り組む計画です。
- 集落営農による効果
庄毛地区のように、集落営農に取り組む集落では、次のような効果が期待できます。
- 機械や施設の共同利用により生産コストを軽減できる。
耕作放棄地が再生され、農地の維持や規模拡大ができる。
組織化や農作業の共同化により担い手の育成ができる。
人材確保・省力化により新規品目の導入、直販や農産加工など新たな事業展開ができる。
- 集落営農に取り組みませんか
県では集落営農を推進するために、組織化や法人化へのステップアップ、高収益作物の導入、機械導入等を支援しています。
また、農業振興センターでは、これから取り組みを考えている集落や既に活動を始めた組織を支援しています。詳しい説明についてご希望があれば集落にお伺いしますので、お気軽にお声をかけてくください。
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