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雨よけピーマンにおけるIPM技術(1)

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須崎農業振興センター 高南農業改良普及所 : 2019/12/13

 今年度に雨よけピーマンで取り組んだIPM試験結果について報告します。

 昨年度効果が確認された「雨よけピーマンにおけるアカメガシワクダアザミウマ(以下アカメ)を利用した害虫防除技術の実証」の続編として、アカメの定着促進資材の使用効果を調査しました。

 定着促進資材としては、主に淡水魚の餌として流通している「ブラインシュリンプエッグ(小型甲殻類の乾燥耐久卵)」を餌として用いました。具体的には、アカメを放飼した際に、周辺に20~40g/10a振りかけて使用しました。

 その結果、初回放飼後から約2ヶ月の間、エサ無し区と比較してエサ有り区で幼虫の発生数が多く推移しました。また、幼虫の初期発生数がエサ無し区と比較して5.7倍多くなっていることから、定着促進資材としてこの餌を使用することで、定着率が向上することが分かりました。

 作全体を通しては、初期はアカメにより防除を行いながら、その後土着のヒメハナカメムシが飛び込みむことによるリレー防除が行われ、アザミウマに対する農薬を使用することなく作を終了することができました。

 今後は、産地でのIPM技術の1つとして普及・指導に取り組んでいきます。


担当:酒井



  • (1)アカメガシワクダアザミウマ(幼虫)の発生推移

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  • (2)エサ有り区でのヒラズ、アカメ、ヒメハナカメムシの発生推移(成幼虫合計)
    ※黄色矢印…放飼日(5月31日、6月7日)

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  • (3)エサ無し区でのヒラズ、アカメ、ヒメハナカメムシの発生推移(成幼虫合計)
    ※黄色矢印…放飼日(5月31日、6月7日)

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