育成品種の紹介
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非辛みシシトウ‘高育交シシ15号’と‘高育交シシ16号’(令和3年度 品種登録出願)
辛くないシシトウF1品種を育成しました(写真左:‘高育交シシ15号’、写真右:‘高育交シシ16号’)。
・育成の目的
シシトウは高温や乾燥といった栽培中のストレスにより果実に辛みを生じることが知られています。辛み果は購買意欲を低下させる大きな要因となっており、生産者や消費者からは辛み果の発生しないシシトウが求められていました。
そこで、平成24年から、どのような栽培環境でも辛み果にならないシシトウの育成に取組みました。
・特徴
1) どのような栽培環境でも辛み果が発生しません。
2) 果実品質や収量は従来のシシトウと同程度です。
3) 石果の発生が少ないです。
4) 収穫する果実に花びらが残りにくいです。
5) トバモウイルス抵抗性遺伝子型は、‘高育交シシ15号’はL1a、‘高育交シシ16号’はL3です。
無加温栽培に適したナス‘慎太郎’(平成23年 品種登録)
ナス新品種‘慎太郎’は、果実品質が良く、低夜温下で収量性が高いのが特徴です。果実は‘竜馬’にくらべボリュームがあり、無加温促成栽培では、‘竜馬’と同等以上の収量です。春以降の側枝の発生が‘竜馬’より少なく、整枝作業を省力できます。
米ナス‘なつのすけ’(平成23年 品種登録)
‘なつのすけ’の収量は‘太郎早生’と同程度ですが、A品収量がやや多く、果実は卵形で、‘太郎早生’や‘くろわし’に比べて肩部の張りが良いのが特徴です。果皮色は黒紫色で‘太郎早生’と同程度で、果皮の硬さは‘くろわし’と同程度です。
ナス‘土佐鷹’(平成21年 品種登録)
ナス品種‘土佐鷹’は、高知県の促成ナス振興のために、高知県が育成したF1品種です。
収量は従来品種と同程度かやや多く、果実はボリューム感があり、品質が良く、果肉が柔らかいという特徴があります。
ピーマン‘トサミドリ’と‘トサミドリ2号’(平成21年 品種登録)
‘トサミドリ’は、果実の光沢が強く、しわが少なく、果実の揃いや収量性に優れているF1品種です。また、着果初期から肥大が良く、AL品率は高い特徴があります。さらに、トバモウイルス抵抗性L3遺伝子を花粉親にも導入し、高温条件下では、現在の栽培品種‘トサヒメR’や‘みはた2号’より強い抵抗性を示します。
シシトウ‘土佐じしスリム’(平成19年 品種登録)
シシトウ‘土佐じしスリム’は、‘土佐じしビューティー’の欠点を補うべく県が育成した新品種です。
‘土佐じしビューティー ’と同様にトバモウイルス抵抗性遺伝子型はL3で、‘葵ししとう’や‘土佐じしビューティー ’と比べて果実の形はスリムで、秀品率が高いです。
果実の色は、 ‘土佐じしビューティー ’よりもやや薄いですが、 ‘葵ししとう’よりも濃いです。また、収穫する果実に花びらが残りにくいという特徴があります。
シシトウ‘土佐じしビューティー’(平成16年 品種登録)
草勢は強く、低温伸長性に優れ、促成栽培に適するF1品種です。多収性で、果実は緑色で肉厚く、食味が良いのが特徴です。トバモウイルス抵抗性遺伝子型はL3です。
ナス台木用品種‘台二郎’(平成16年 品種登録)
青枯病抵抗性検定
左:‘台二郎’(健全生育株)
低温伸長性が強く、青枯病・半枯病に複合抵抗性をもつ促成栽培ナス用台木で、葯培養を利用して育成したナスとヒラナスとの種間交雑のF1品種です。
ピーマン‘トサヒメR’(平成14年 品種登録)
草勢の強い促成栽培用のF1品種です。多収性、果実の外観と揃いが優れています。トバモウイルス抵抗性遺伝子型はL3です。
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