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新しい病害虫 VOL.2 カーネーションうどんこ病

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病害虫防除所 : 2013/06/20

カーネーションうどんこ病

病原菌名:Oidium dianthi Jacz

発生確認の経過

 1999年5月に高知県土佐市で栽培されていたカーネーションの茎葉等が白い粉状のものに覆われる病害が発生し(下記写真)、病原菌は高知県農業技術センター及び三重大学の調査によりOidium dianthi Jaczと同定されました。本菌によるカーネーションの病害は未記載であるため、2002年9月、カーネーションうどんこ病(新称)として報告されました。
現在、県内のカーネーション栽培ほ場での発生は見られていませんが、平成14年になって宮城県、長野県で発生が確認されています。


うどんこ病に感染したカーネーションの花(左) image

うどんこ病に感染したカーネーションの花(左)と葉(右)


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うどんこ病菌糸


生態及び被害状況

 本病はカーネーションの茎葉やがくに発生し、典型的なうどんこ病の病徴を示すため著しく商品価値が低下します。また、品種により発生程度に差があり、スプレータイプに発生しやすい傾向があります。土佐市の発生ほ場では「ジプシー」で多発生し、周辺に定植されている「ララ」、「シャンペン」、「ボレアル」でも認められましたが「バーバラ」、「希望の光」、「スワン」、「ピンクフランシスコ」では認められていません。


防除対策

  1. 不要な葉、特に下位の発病葉は除去し、株間の通気をよくする。
    発病残さは施設外に出し、土中に埋める等の処分を行う。
    本病が発生した場合はカーネーション、特にスプレータイプの品種の連作を避ける。



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平成15年3月 高知県病害虫防除所作成


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