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グリーンフォーカス 令和6年5月号

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中央東農業振興センター 嶺北農業改良普及所 : 2024/05/01

高知県GAP第三者確認制度を活用したGAPの取り組み~JA高知県れいほく園芸部~


  • 取組の背景

 JA高知県れいほく園芸部は、これまで環境保全型農業による地域のブランド化を目的の一つとして、ISO14001嶺北版(以下ISO)の自主運営を行ってきましたが、全国的な動きに対応したブランド力の強化に向け、平成29年から、農林水産省ガイドラインに準拠した高知県版GAPに取り組みを移行しました。
 平成30年には高知県GAP第三者確認制度(以下確認制度)が制定され、オリンピック・パラリンピックへの食材提供を目指し、令和元年度に当制度の確認登録を受けたことをきっかけに、GAPへの取り組みを産地全体で意欲的に続けています。


  • 令和5年度までの活動内容

1 推進体制の整備
 GAPへの取り組みを、ISOから引き続き園芸部の活動として行うことから、JA等関係機関と園芸部で組織する園芸戦略推進会議品質管理向上チームの活動に位置づけました。 
また、活動内容はJAと普及の担当者で毎月行っている営農連絡会で検討・共有しました。


2 農家の取り組み推進
 GAPの意味や必要性について農家の理解が深まるように、基礎項目は全体研修会で、また、取り組みの徹底が必要な項目については部会ごとの研修会で確認しました。継続した意識啓発としては「GAP通信」を各部会活動で配布・説明し、JA広報紙地域版への記事掲載による広報活動を行いました。さらに、各部会において労働安全や市場事故対策の講習を行いました。
 また、農家自身による自己点検の取り組みを推進するため自己点検用のシートに改良を加え点検を時期別に対応させたりイラストを多用して文字数を少なくするなど、見やすさを工夫した嶺北版をJA担当者とともに作成しました。平成29年に作成したこのシートは農家の意見を聞きながらその後も改良を続け、記入や回収・確認についても部会活動として行うことで農家の負担を減らすようにしました。


3 確認制度事務局支援
 事務局を担うJA営農担当者とともに団体で運用していく農場と団体事務局のマニュアルを作成し毎年見直しました。
また、内部点検については、JA・市町村・普及所で協力して全ての対象農家を巡回し、対面で行いました。


  • 活動の成果

 自己点検を中心としたGAPの取り組みが園芸部の活動に位置づき事務局体制も確立できたことから、令和元年度に確認制度の申請を行いました。県の調査を受け、3部会76名が県下で初めて登録されました。その後、毎年更新登録を受け、令和5年度現在は5部会にまで取り組みが拡大しました。
 確認制度の登録および更新のための調査は年1回行われることから、この調査での指摘事項を共有し、園芸部全体の改善につなげてきました。
 園芸部役員の農家からは、産地の信頼性をPRできる手段として活用していきたいという声が聞かれるとともに、新規就農者からは指導や確認を受けることで農業経営のうえで気をつけなければならないことがわかってありがたい、という声も聞かれるなど、取り組みは評価されています。


  • 今後の展開

 R6年度からは国際水準ガイドラインに対応したGAPの実践を行い、確認制度の確認登録を目指して取り組んでいます。GAPは、高齢化でよりリスクが高まる労働安全への意識向上や市場事故対策、ひいては産地の維持・発展にもつながる取り組みです。確認制度を活用することで産地のブランド力維持につなげるとともに、GAPへの理解をさらに深め、園芸部全体でのGAPの取り組みの継続とレベルの向上に取り組んでいきます。



GAP通信01 GAP通信02

広報誌「GAP通信」



GAP点検シート

GAP点検シート



確認制度調査の様子

確認制度調査の様子


GAP講習会の様子

GAP講習会の様子



確認制度の確認証を持つ園芸部長とJA事務局担当

確認制度の確認証を持つ園芸部長とJA事務局担当



内部点検の様子

内部点検の様子




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