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高知大学への編入学実現に向けた取組

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農業大学校 : 2023/11/01

 高知県立農業大学校では、カリキュラムの再編や講師等の調整を行い、進学コースに合わせた進路別カリキュラムを充実させたことにより、農業大学校卒業後の高知大学農林海洋科学部への3年次編入を実現しました。


取組の背景

 かつては農学分野で3年次編入制度が行われている4年制大学は多くなく、英語などの試験が科される場合もあり、農業大学校生には非常に難関となっていました。
 一方、4年制大学への編入学を志向する学生は一定数おり、独学で受験していましたが、合格を実現することはできていませんでした。
 令和5年度から、高知大学が新たに農林海洋科学部で3年次編入を開始することになり、受験を希望する学生も入校してきたことから、進学に向けたカリキュラムを強化し、3年次編入の実現に向けた取組を開始しました。


進学者を対象とした進路別カリキュラムの整備

 高知大学への編入試験は「農業に関する基礎知識及び編入学後、専門科目を履修する上で必要な専門基礎知識についての口頭諮問を含む面接」で行われることとなりました。編入志望の学生に対しては、面接にむけてこれらの知識を回答できる訓練を授業として15時間行いました。


授業の見直し

 3年次の編入学に合格した学生が、その時点で他の大学生より単位が大きく不足することがないよう、令和3年度から授業内容について高知大学のシラバスを調査し、それに準拠できるよう授業内容を精査しました。高知大学と比較すると本校は実践的な授業内容が多かったため、生物学や化学などの基礎学問の授業を新設したり、本校の特色である実践的教育を損なわない範囲で一部の授業内容を修正するなどの調整を行いました。その結果、令和5年度編入学生は、他の大学生と同等の70単位以上を取得した状態で大学生活をスタートできました。


取組の成果と今後の課題

 これらの取組の結果、令和5年度高知大学農林海洋科学部3年次編入試験に2名が合格できました。
 編入学後は物理学や英語に苦戦していると聞いています。また、今年度からは高知大学のカリキュラム再編により、読み替え可能な単位が減少しています。このことから農業大学校としても、進学希望者を対象とした更なるカリキュラム整備に取り組む必要があると考えています。
 今後、高知大学への編入学が県内高校の進路指導担当者に周知され、入校生の増加につなげるためには更なる広報が重要だと考えており、学校訪問などで理解を広めていきます。



高知大学へ編入した学生2名

高知大学編入の合格者2名




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