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令和元年度 研究課題

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農業技術センター茶業試験場 : 2019/10/02

1 土佐茶の消費拡大のための新たなティーバッグ製品の開発(県単:平成31~令和3年度)
 近年、需要の低下等から荒茶の価格が低迷し、茶の経営は厳しい状況となっている。生産者の所得向上を図るためには、新たな製品を開発し、付加価値をつけて販売する必要がある。一方で、消費者の簡便ニーズから煎茶ティーバッグ(以下TB)が、また、天然・健康志向からブレンド茶の需要が伸びており、これらの消費者の嗜好に対応したTB製品の開発が望まれている。
 そこで、品質・価格・利便性に優れた煎茶TB製品、県産の特産農産物と煎茶のTBブレンド茶製品の製造方法を確立する。

 

2 小型乗用管理機の利用による茶の栽培管理マニュアルの作成(県単:平成28~32年度)
 生産者の高齢化・後継者不足により、放棄茶園が増加し、栽培面積の減少が続いている。また、茶園管理に利用する機械類は、可搬型で重量が10kg以上あり、管理作業には人手が2~3名必要なため、茶樹の樹勢維持を図る計画的な枝条管理(深刈り・中切り)がほとんど行われていない。そのため、茶樹の同じ枝条を使い続けることによる芽数の減少や茶葉の小葉化・薄葉化により、生葉収量が減少するとともに、外観形状の劣化やうま味成分の減少など荒茶品質の低下が問題となっている。
 そこで、最近、開発された小型乗用管理機の利用による増収・品質向上に繋がる栽培管理法を確立する。

 

 

3 仕上げ加工技術の確立による土佐茶の品質向上(県単:平成30~32年度)
 近年、需要の低下等から荒茶の価格が低迷し(一番茶の価格:平成15年2,574円/kg→平成28年1,836円/kg)、茶の経営は厳しい状況となっている。生産者の所得向上を図るためには、荒茶を仕上げ加工して、付加価値を付けて販売することが望ましいが、仕上げ加工技術は十分検討されておらず、現地でも実施されていない。
 そこで、荒茶を品質ごとに分類し、それぞれに合わせた仕上げ加工技術を確立するとともに、現地で仕上げ茶を試作し、マニュアル化する。

 

 

4 茶の新農薬に関する試験(受託:昭和50年度~)
 農薬による病害虫防除は、作物の被害を軽減する上で欠かせない手段の一つである。茶栽培においても、新しい農薬の実用性や本県の実態に合わせた使用方法を検討することは、茶葉を安定的に生産する上で重要である。
 そこで、新農薬の登録申請に必要な病害虫防除効果試験や茶樹に対する薬害の有無の確認試験、さらには作物残留試験のための分析試料の作製を行う。

 

 

5 茶樹系統適応性検定試験(受託:昭和56年度~)
 国の果樹茶業研究部門及び他県の試験場で選抜・育成された茶樹の有望系統について、本県における栽培適応性を検討する。本県に適する優良系統が品種登録されれば、要請により県内向けに苗木を増殖する。

 






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