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ピーマン・ししとう 立枯病

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病害虫情報 : 2012/10/19

高知県 病害虫・生理障害台帳



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立枯病に罹病したししとうの地際部



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露出した根の表面などに赤色の小粒(子のう殻)が発生
 

作物名

ピーマン・ししとう



一般名称

立枯病



学術名称

Nectria haematococca Berkeley et Broome Fusarium solani(Martius)Saccardo emend.Snyder et Hansen]
(Haematonectria ipomoeae (Halsted) Samuels & Nirenberg [Fusarium striatum Sherbakoff] )



症状
 はじめ、一部の葉が水分を失って青いまましおれる。株元の表皮はひび割れ、表皮を削り取ると木質部に黒変が認められる。また、株元や地表に露出した根の表面には、赤色の小粒(子のう殻)が形成される。根は黒色に腐敗しており、ひどいものは脱落する。発病株の株元を切断すると、髄を中心にして木質部の黒変が、地表から25cm位まで認められる。
 重症株では枯死に至るが、病勢の進展は遅く、しおれと回復を繰り返すことも多い。しかし、発病株では果実の肥大が不十分となり、果形が悪くなる。また、まれに枝に発病することもあり、表面が黒色のなめし皮状となって、赤色の小粒を形成する。枝の発病部の木質部も黒変し、発病部より先端は、萎ちょうして枯死する。



発生条件
 病原菌は腐生能力が高く、土壌中で植物残渣や土壌中に施用された有機物を利用して長期間生存する。伝染様式はよく分かっていないが、根から感染するものと考えられる。その後は、発病部分に形成された分生子や子のう殻中に形成される子のう胞子の飛散により第二次伝染が起こるものと考えられる。
 本病は、高温、排水不良、過度のかん水、肥料過多により、発病が助長される。



対策
(1)太陽熱利用による土壌消毒や土壌くん蒸剤などによる土壌消毒などを実施して、第一次伝染源となる病原菌密度を低下させる。
(2)適切な施肥を行い、窒素過多を避ける。
(3)過度のかん水を避けるとともに、暗きょなどを設けて、ほ場の排水をよくする。

 




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