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水稲 酸性障害

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こうち農業ネット : 2012/10/18

高知県 病害虫・生理障害台帳



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作物名

水稲



一般名称

酸性障害



学術名称




症状

 葉の先端部が白色~褐色となって枯死し、葉身が巻き上がる。根は暗褐色~黒褐色を呈する。生育が不良で、著しい場合には収穫が皆無となる。



発生条件

 ヨシなどの植物遺体が海底に沈積し、微生物の作用によって強い還元状態になると、土壌中の鉄と結合してパイライト(黄鉄鉱)となる。パイライトが酸化されると、鉄は水酸化物として沈殿するが、イオウは硫酸となって強酸性を呈する。
 基盤整備などによって、下層のパイライトが作土に混入すると硫酸が生成されて土壌pHが低下する。これまでの調査では、土壌pHが3程度にまで下がっている事例もある。



対策

 石灰質資材の施用により、土壌pHを矯正する。この場合、水浸出pHの測定によって中和石灰量を求め、pH矯正に必要な炭酸石灰量を施用しても、まもなく再びpHが低下する。このため、パイライトの酸化によって徐々に発生してくる硫酸分も加味して中和石灰量を算出する必要がある。その方法は、土に10倍量の過酸化水素水を加えて湯せん状で反応させた後、さらに10倍量の水と段階的な炭酸石灰量を加えて中和石灰量を算出する。


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